交通事故の後は病院を受診するのが一般的ですが、中には、症状がないからと受診をせず放置してしまう方もいます。

交通事故後に病院へ行かないでいると、隠れたけがに気付けないだけでなく、治療費や賠償金などにおいて損をしてしまう可能性もあるため、注意しなければいけません。

この記事では、交通事故後に病院を受診すべき理由と、受診しなかった場合に考えられるリスクについて解説します。

■交通事故後に病院を受診すべき理由とは？

交通事故に遭った場合、なるべく早めに病院を受診するべき理由が2つあります。

・身体の中に受けたけがを検査するため

・賠償金や保険金の請求に必要な「診断書」を作成するため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

◎身体の中に受けたけがを検査するため

交通事故後に病院を受診するべき理由の1つに「身体の中に受けたけがや不調を見つけること」があります。

交通事故では大きな衝撃が身体に加わるため、骨や内臓など、表面から見えない場所にけがを負う可能性もあるのです。

一見して大きなけがを負っていない場合も、骨折や内出血などが生じている可能性があるため、精密検査を受けることが重要です。

また、交通事故直後に異常がなくとも、時間が経って痛みや違和感が現れる場合があります。

事故の直後は脳と身体が興奮状態にあり、痛みや不調を自覚しにくいため、後で不調や異変を感じるケースも珍しくありません。

特に、むち打ちや脳に受けたダメージなどは後で身体に症状が現れる場合があるため、交通事故からしばらくの間は医師からの経過観察を受けることが重要なのです。

◎賠償金や保険金の請求に必要な「診断書」を作成するため

交通事故後に病院を受診すべきもう1つの理由が「診断書を作成するため」です。

交通事故の相手に対して賠償金を請求する場合「事故が原因で仕事を休むことになった」「事故によって身体に障害が残った」という証明が必要であり、医師から診断書を作成してもらう必要があります。

交通事故に遭ってしまった場合は、可能な限り早く病院を受診し、賠償金や保険金を受け取れるように準備しましょう。

■交通事故後に病院を受診しないことで起こりうるリスク

◎けがや不調が悪化する可能性がある

けがを見逃したままにした結果、後遺症が残ったり、後で発覚した不調の治療に時間がかかってしまう可能性もあります。

事故直後はレントゲン検査やMRI検査などを受けられる病院を受診し、体の中にけがを負っていないかを詳しく調べましょう。

◎賠償金や保険金を受け取れなくなる可能性がある

交通事故直後に診断を受けないでいると、賠償金や保険金を請求できず、損をする可能性があります。

事故から時間が経ってから不調が出てきた場合や、治療を受けないまま後遺症が残ってしまった場合「事故と関係のない不調である」と判断され、賠償金や保険金を受け取るのが難しくなるケースがあるためです。

交通事故の直後に受診し、診断書の作成や継続的な治療を証明できなければ、相手や保険会社が納得せずお金を受け取れない可能性があります。

交通事故の後は期間を空けずに病院を受診し、けがを負ったことや通院して治療を受けたことを証明できるようにしましょう。

■交通事故後は何科の病院を受診するべき？

万が一交通事故に遭ってしまった場合は、整形外科を受診して検査と診断を受けましょう。

整形外科では、交通事故によって起こりうるけがや不調の専門的な検査を受けられます。

事故の状況やけがの状態などの情報から、的確に診断書を作成することも可能です。

また、経過観察や事故によって受けたけがを治療する「リハビリ」も継続的に受けられます。

交通事故に遭った場合は、なるべく早めに整形外科を受診し、検査と治療を受けましょう。

交通事故後に整形外科を受診する理由については「交通事故での治療は整形外科？整骨院？」で詳しく解説しています。

また、当院における交通事故のリハビリ治療に関しては「交通事故のリハビリって毎日必要？　どのくらいの頻度で行うのが良い？」で解説しておりますので、興味のある方はご覧ください。

■交通事故後はなるべく早めに病院を受診しましょう

万が一交通事故に遭ってしまった場合、早めに病院を受診して検査と診断を受けることが大切です。

事故によって負ったけがの治療や、賠償金や保険金の受け取りに必要な診断書の作成には、事故直後の受診がポイントとなります。

日常生活にすみやかに復帰するため、交通事故に遭ってしまった場合は早めに病院を受診しましょう。

『たけもと整形外科』では、交通事故に対する検査や治療の相談を受け付けています。

万が一の事故の際は、ぜひ当院へご相談ください。