肩が痛いけど放置していい? 四十肩・五十肩で病院を受診すべきタイミングとは|たけもと整形外科【公式サイト】|一宮市の整形外科

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肩が痛いけど放置していい? 四十肩・五十肩で病院を受診すべきタイミングとは


「肩が痛いけど、放っておけば治るかな…」「病院にいくほどでもないか…」

肩の痛みや違和感がある方のなかには、このように考えている方もいるのではないでしょうか?


四十肩や五十肩は、治療をせずとも痛みが落ち着く場合もあります。

ただし、適切な治療を行わなかったために悪化し、治るまで数ヶ月~1年以上もかかる場合もあるため、早めの受診が大切です。


この記事では、四十肩や五十肩を放置するリスクや、病院を受診すべきタイミングなどを解説します。


■肩が痛い時は放置して治せる?


肩の痛みは、何もしなくても治る場合もありますが、なるべく放置せず病院を受診することが大切です。


いわゆる四十肩や五十肩の症状があるとき、肩関節の内部では、組織の炎症が起こっています。放置していても治る場合もありますが、炎症が悪化するような肩の使い方をしていると、徐々に症状が悪化してしまうかもしれません。


また、四十肩や五十肩の治療は、症状や状態に合わせた処置を行うのが重要です。

症状が出始めのころに正しい処置を行えれば、治療期間を短くできる可能性もあります。


「そのうち治るだろう」と考えていたために、治療のタイミングを逃す方も少なくありません。肩の痛みを感じたら、なるべく早めに病院を受診し、適切な処置を受けましょう。


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■四十肩や五十肩を放置するリスク


肩の痛みを放置した場合、長期間の痛みや関節の拘縮(動かなくなること)に悩まされ、日常生活に支障が生じる可能性があります。


炎症が肩関節の動きに関わる組織へ生じた場合、肩関節の動きが悪くなり、腕を上げたり腰に回したりできなくなる可能性があるのです。


放置したことにより、完治まで数ヶ月~1年ほどかかる場合もあれば、3年ほどかかるケースもあります。


悪化を防ぎ、できる限り早期の完治を目指すためにも、肩の痛みを感じたら放置せず医師に相談することが大切です。


■四十肩・五十肩で病院を受診すべきタイミングはいつ?


四十肩や五十肩は、痛みを感じたら、なるべく早めに受診することが大切です。


受診を迷っている方は、以下の症状や状態に当てはまるものがあれば病院を受診するタイミングと考えましょう。


  • 肩の痛みで夜に目が覚める
  • 朝起きた直後から肩の痛みを感じる
  • 反対側の肩に手が届かない
  • 腰の後ろに手が回らない
  • 髪や顔を洗うのがつらい

このような症状は、四十肩や五十肩の症状が進行している場合に出現します。


特に、寝ている間の痛み(夜間痛)や、朝起きてすぐ何もしていないのに出現する痛みがある場合は、肩関節に強い炎症が起こっているサインです。

当てはまる方は、整形外科を受診し、適切な処置を受けましょう。


■四十肩・五十肩になる人とならない人の違いとは?


四十肩や五十肩に「なる人」と「ならない人」の違いは、日頃の肩関節の使い方や、関節に与えている負担の大きさです。


以下のような人は、肩関節周囲炎になりやすくなります。


  • 長時間同じ姿勢で過ごしている
  • デスクワークで肩の動きが少ない
  • 運動不足で筋肉がこわばっている
  • 血糖値が高い
  • 中性脂肪の値が高い
  • 甲状腺疾患を患っている

運動不足や肩の動きの少なさ、姿勢が悪いことによる血行不良などは、肩関節に大きな負担を与えてしまいます。デスクワークで肩関節を動かす機会が少ない方、スマホやテレビゲームで長時間同じ姿勢を取っている方は、注意が必要です。


また、血糖値や中性脂肪の値が高い方、甲状腺疾患にかかっている方は、四十肩や五十肩になりやすいと言われています。生活習慣に気を付け、持病がある方は運動を心掛けるなどして、四十肩・五十肩を予防しましょう。


■四十肩・五十肩は時期ごとに治療をするタイミングも異なる 


四十肩や五十肩には「炎症期」「拘縮期」「寛解期」の3つの時期があり、それぞれ行う治療も異なります。


  • 炎症期:痛みが強い時期。肩を安静に保ち、薬で痛みや炎症を抑える。

  • 拘縮期:痛みが落ち着いてくる時期。少しずつ肩を動かし始め、筋肉をほぐす。

  • 寛解期:痛みがなくなり動きも良くなる時期。積極的に運動を行い、肩を動かす。

それぞれの時期に合わせた治療を行うことで、短い治療期間で済む場合もあります。

反対に、炎症期に無理に運動しようとすると、悪化して肩が動かなくなってしまう可能性があるのです。


時期や状態に合った適切な治療を行うためには、整形外科で専門的な検査と治療、リハビリテーションを受けると良いでしょう。


■四十肩や五十肩は放置せず早めに治療するのが大切です


四十肩や五十肩は、放置すると悪化し、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

治療期間を短くするためには、痛みを放置せず、早めに医師に相談しましょう。


『たけもと整形外科』では、四十肩や五十肩に対する専門的な検査と治療を行っています。

肩の痛み、動きが悪くて困っているなどの悩みをお持ちの方は、お気軽に当院へご相談ください。


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