巻き肩・猫背で手が痛む? 「胸郭出口症候群」など姿勢が関係する症状を紹介|たけもと整形外科【公式サイト】|一宮市の整形外科

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巻き肩・猫背で手が痛む? 「胸郭出口症候群」など姿勢が関係する症状を紹介


巻き肩や猫背といった「不良な姿勢」は、手の痛みやしびれといった症状を引き起こす原因のひとつになることがあるのをご存じでしょうか。


なかなか治らない手の痛みの背景には、姿勢が原因で起こる病気が隠れているかもしれません。


この記事では、手の痛みの原因となる巻き肩・猫背などの「不良な姿勢」について解説します。姿勢と手の痛みに関連する病気の例や対処法も紹介しますので、ぜひご覧ください。


■姿勢の悪さは手の痛みの原因になる?


手に痛みやしびれは、猫背や巻き肩などの「不良な姿勢」が原因で起こる場合があります。


手の痛みやしびれは、多くの場合、手の神経が締め付けられることで起こります。

猫背や巻き肩などの姿勢が続くと、手に繋がっている首・胸の神経が圧迫され、痛みとしびれを発生させてしまう場合があるのです。


また、手の痛みやしびれは、血行が悪くなることでも生じます。

不良な姿勢によって正常な血の巡りが妨げられるのも、手や指先の痛みを感じる原因です。


ケガや病気の心当たりがないにも関わらず、手の痛み・しびれが続いている場合は、姿勢が原因となっている可能性があることも検討しましょう。


■手の痛みやしびれの原因となる「姿勢の病気」


手の痛み・しびれの原因となる姿勢の病気の例として、以下のようなものが考えられます。


  • 胸郭出口症候群

  • 頚椎椎間板ヘルニア


それぞれ詳しく見ていきましょう。


◎胸郭出口症候群

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、胸や鎖骨の中を通る神経が圧迫され、手の痛み・しびれが引き起こされる病気です。


頚椎(首の背骨)から伸びる神経は、鎖骨や胸の筋肉で形成された「胸郭」を通って手先まで続いています。不良な姿勢で過ごしていると、胸郭が中を通る神経を圧迫する形になり、手先まで痛みが走るようになるのです。


胸郭出口症候群は、特に撫で肩の女性や、重労働で腕や肩を使う方によく発症することがあります。


◎頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアは、首の神経の圧迫により、手の痛みを感じる病気です。


頚椎の間には「椎間板」と呼ばれるクッションがあり、その後ろに首の神経が通っています。不良な姿勢が続くと、椎間板に負担がかかって破裂し、飛び出した中身が神経を圧迫してしまう場合があるのです。


特に、デスクワークで長時間パソコンを操作する方や、スマホ・ゲームなどで首が下を向き続ける方に起こりやすいです。


悪化すると手の痛みだけでなく、正常に歩けない、立っている間にふらつきを感じるなど、日常生活に支障が出る症状も出現する場合があるため、早めの治療が重要です。


■姿勢による手の痛みの対処法


姿勢が原因で手の痛み・しびれが出ている場合、以下の対処法で改善を目指しましょう。


  • 環境を整える

  • ストレッチやトレーニングを行う

  • 整形外科でリハビリテーションを受ける


それぞれ詳しく解説していきます。


◎環境を整える

日常生活や仕事の環境を整え、姿勢の悪さを改善・予防しましょう。


長時間デスクワークをする方やスマホを操作する場合、猫背や首が下を向く姿勢にならないよう意識することで、姿勢が悪くなるのを防ぐことにつながります。


デスクワークの場合は、なるべく背筋を正せるように、パソコンの画面を目線の高さまで上げるとよいでしょう。


また、スマホを操作する場合も、できるだけ目線が下がらないよう、首や肩の姿勢が崩れない姿勢を意識してみてください。


◎ストレッチやトレーニングを行う

ストレッチやトレーニングを日課にし、首や肩の負担を減らしましょう。


姿勢が崩れていると、首や肩、胸などの筋肉がこり固まってしまい、神経を圧迫し続けてしまいます。定期的なストレッチで筋肉を伸ばすことで、神経の圧迫や血行不良が改善し、手の痛みの解消に繋がるでしょう。


また、筋力が低下しており、良い姿勢を保てなくなってる方も珍しくありません。

姿勢を正すための腹筋・背筋や、肩甲骨の周囲の筋肉を鍛え、正しい姿勢を保てるようにしましょう。


◎整形外科でリハビリテーションを受ける

整形外科では、正しい姿勢の学習と、姿勢を保つためのリハビリテーション(リハビリ)を受けられます。


理学療法士による1対1のリハビリでは、自分の姿勢の問題点を明確にでき、必要なストレッチやトレー二ングを教わることが可能です。


必要に応じて、電気や熱のエネルギーで痛みをやわらげる「物理療法」も行えるため、手の痛みに対処しつつ、姿勢の根本的な改善を目指せます。


自分でストレッチやトレーニングを行うのが難しい場合や、姿勢を正すための適切な方法を知りたい場合は、整形外科でリハビリを受けるのもよいでしょう。


■巻き肩や猫背による手の痛みは整形外科に相談を


巻き方や猫背など、不良な姿勢で日常生活を過ごしていると、手の痛みが現れる場合があります。なかには、姿勢が原因で胸郭出口症候群などの可能性も考えられるため、なるべく正しい姿勢を意識して生活するようにしましょう。


『たけもと整形外科』では、手の痛みや姿勢の問題点を解決するお手伝いをさせていただきます。なるべく早い痛みの改善と再発予防をご希望の方は、お気軽に当院へご相談ください。


たけもと整形外科
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