骨粗しょう症は予防できることをご存じでしょうか?
高齢になると「骨が脆くなる」と聞き、心配している方もいることでしょう。
骨折を防ぎ、いつまでも健康な体で過ごすためにも、骨粗しょう症の予防方法を理解しておくことは大切です。
この記事では、骨粗しょう症を予防するために重要な「生活習慣」について解説します。
目次
■骨粗しょう症は予防できる病気です
骨粗しょう症は高齢の方の多くがかかる病気ですが、早めに対策しておくことで予防することができます。
加齢や女性ホルモンの低下など、防ぎようのないリスクもありますが、日頃の生活習慣に気を付けることで、骨密度の低下を抑えることも可能な病気なのです。
対策は早めであるほど効果的なので、年齢に関係なく骨に良い生活習慣を心掛けましょう。
なお、早めの対策には「早めの検査」も重要となります。
整形外科で骨密度の専門的な検査を受け、自分の骨の状態を理解しておくことが大切です。
検査結果から適切な予防方法のアドバイスを受けたり、治療を受けたりして、骨粗しょう症を適切に予防するとよいでしょう。
■骨粗しょう症の予防は生活習慣の改善がポイント
自分でできる骨粗しょう症の予防には、生活習慣の見直しと改善が大きなポイントとなります。
骨粗しょう症に関わる主な生活習慣は以下です。
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食生活の乱れ
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運動不足
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日照不足
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喫煙
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過度な飲酒
それぞれについて、改善すべきポイントを見ていきましょう。
◎食生活に気を付ける
骨の維持に必要な栄養が不足すると、骨粗しょう症にかかりやすくなります。
骨はカルシウムやタンパク質でできており、食事から十分な量の栄養を摂取できていないと、新しく骨をつくり出せなくなるのです。
特に「カルシウム」や「ビタミンD」「ビタミンK」などの栄養が重要です。
これらの栄養を豊富に含む食材を積極的に食べるようにし、骨の健康を保ちましょう。
それぞれの栄養が豊富な食材は、以下を参考にしてください。
カルシウム |
ビタミンD |
ビタミンK |
牛乳 ヨーグルト チーズ ひじき 小松菜 水菜 木綿豆腐 納豆 など |
イワシ サンマ サケ シラス しいたけ きくらげ など |
小松菜 キャベツ ブロッコリー ほうれん草 納豆 ワカメ 鶏もも肉 など |
◎運動不足を解消する
骨を丈夫にするためには、運動による適度な刺激が必要です。
散歩やジョギングなど、骨に体重がかかる運動を行い、適度にストレスをかけましょう。
毎日30分ずつ散歩する程度でも効果があります。
激しい運動や長時間の運動は必要ないため、無理のない範囲から運動を始めましょう。
◎外に出て日光を浴びる
外に出て日光を浴びることも予防に重要です。
人の体は、紫外線を浴びると体内でビタミンDを生成します。
食事から取り入れるだけでなく、日の光を浴びることでも骨の健康を助けましょう。
晴れの日はもちろん、曇りの日でも紫外線は出ているため、毎日積極的に外へ出てみてください。
◎喫煙を控える
喫煙習慣のある方は、骨密度が低下しやすいことがわかっています。
タバコを吸うと胃の働きが悪くなり、カルシウムの吸収効率が悪くなるのです。
また、女性の場合、喫煙によって女性ホルモンが分泌されにくくなるため、骨密度の低下リスクが高くなります。
骨粗しょう症の治療が必要な方はもちろん、予防したい方は、喫煙を控えるようにしましょう。
◎過度の飲酒をしない
過度のアルコール摂取も骨密度の低下に繋がります。
たしなむ程度なら問題ありませんが、大量のアルコールは骨に悪影響を与えてしまいます。
予防を心掛ける方は、アルコールを飲む量や頻度を減らしましょう。
■骨を丈夫にする生活習慣の身につけ方
骨粗しょう症に影響する生活習慣は、自分だけでは改善できない場合もあります。
どのような食生活や運動が合っているかは人それぞれです。
また、効果が出ているかどうか確認しなければ、正しく予防できているか分かりません。
整形外科では、骨密度の検査や生活に対するアドバイス、運動の指導やリハビリテーションによるトレーニングを受けられます。
精密機械を使用した検査を実施し、定期的に骨密度の状況を確認可能です。
自分では生活習慣を変えられない方、運動や食事について詳しく聞きたい方は、整形外科に相談してみましょう。
■骨粗しょう症対策は生活習慣の改善から始めましょう
骨粗しょう症は、正しい生活習慣を意識することで予防できます。
食生活の乱れや運動不足など、思い当たる生活習慣がある方は、早めに改善し骨密度を維持するように心掛けましょう。
『たけもと整形外科』では、DEXA法と呼ばれる高精度の骨密度検査を実施しています。
専門知識を備えた看護師、理学療法士によるアドバイスで、日々の骨粗しょう症予防をサポートすることも可能です。
骨粗しょう症を予防したい方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。