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【手の専門医推奨】突き指の応急処置方法について


スポーツや家事などの際、指を強くぶつけることで生じる「突き指」は、日常的にみられるけがのひとつです。


突き指と思って軽く考えていたら、どんどん腫れや痛みが強くなってしまうこともあるため、痛みが出たらすぐに処置を行う必要があります。


この記事では、突き指をした際にとるべき応急処置の方法と、やってはいけない注意点について解説します。

応急処置の細かい方法や、受診する目安などにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。


■突き指とは? 


突き指とは、転倒した際やスポーツで強く指を突いた際に生じるけがの一種です。

指先に大きな力が加わった場合に生じるけがであり、軽い炎症程度で済む場合と、大きなけがが生じる場合があります。


中には「マレット損傷」と呼ばれる状態になり、骨や腱が損傷する方も。

突き指に関する正しい知識と対処法を身につけ、早く治せるようにしましょう。


こちらの記事でも突き指やマレット損傷について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


■突き指したらまずは応急処置をしましょう


突き指は日常的に起こり、放置してしまう方も珍しくありません。

しかし、炎症が起きている場合は適切な応急処置を行うことで、痛みや腫れが早く引く可能性もあります。


単なる突き指ではなく、骨折や靭帯損傷などのけがをしている場合も、応急処置をしておけば後の対処が楽になります。

適切な処置の方法を覚えておき、突き指を早く治せるようにしましょう。


■突き指の応急処置方法 


親指や中指などを突き指した場合は「RICE」と呼ばれる応急処置が効果的です。

RICEは「Rest」「Ice」「Compression」「Elevation」の頭文字をとったものであり、それぞれ「安静」「冷却」「圧迫」「挙上」という意味です。


突き指をしたさいのRICEについて、詳しく見ていきましょう。


◎1.安静

突き指をした場合、まずは指を無理に動かさないようにしましょう。

炎症が起きた部位を動かすと、痛みや腫れが悪化する可能性があります。


力を入れたり衝撃が加わったりしないよう、静かに処置を始めてください。


◎2.冷却

炎症が起きた部位は冷却することで痛みや腫れを抑えられます。

氷があれば袋などに入れ、突き指した指を包むように冷やしましょう。


氷が無い場合は、冷たい水や流水でもある程度の効果があります。

ただし、冷やし過ぎても痛みを感じる場合があるため、様子を見ながら適度に冷却してください。


◎3.圧迫と固定

炎症が起きた部位は圧迫することで腫れを抑えられます。

血の巡りを止めすぎない程度の強さで圧迫し、痛みが引くのを待ちましょう。


また、動かないようにテーピングや添え木をするのも有効です。

添え木するものがない場合や、突き指した指だけの固定では動いてしまう場合は、他の指と一緒にテーピングをして固定すると良いでしょう。


◎4.挙上

炎症が起きている部位は心臓より高い位置に挙げましょう。

心臓より低くしていると、患部に血が集まってしまい、脈打つように痛みが出ます。

椅子に座り、テーブルの上に腕を置くなどして、心臓と同じ高さより上に指が来るようにしましょう。


■突き指で指を引っ張るのは誤り 


「突き指をしたら引っ張ると治る」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは症状を悪化させる可能性があります。


炎症が悪化する恐れがあるだけでなく、骨折やひびが入っている場合には、状態を悪化させてしまいかねません。


引っ張ろうとして強く握ることも、炎症の悪化に繋がります。

突き指した後はRICE処置を実施し、不用意に引っ張ったり、強く動かしたりしないように気を付けましょう。


■突き指の適切な処置には検査が必要です 


応急処置をしても痛みが引かない場合や、翌日も痛みと腫れが続く場合、骨折や靭帯損傷などのけがをしている可能性があります。

おかしいな?と感じた場合は早めに検査を受け、適切な処置を行わなければいけません。


突き指は骨や関節、筋肉や靭帯の炎症であるため、整形外科へ受診することで検査可能です。

問診や視診・触診、レントゲンなどの細かな検査を行うことで、必要な処置を実施できます。

突き指後に痛みや腫れが強い場合や、次の日になっても動かせないほど痛みがある場合は、なるべく早めに整形外科を受診しましょう。


■突き指の痛みが続く場合は整形外科へお越しください


突き指は日常的によく起こるけがですが、放置せずきちんと処置することが大切です。

強い突き指では、骨折やひび、組織の損傷が起きている場合もあるため、適切に応急処置を行いましょう。


『たけもと整形外科』では突き指の検査や治療も実施しています。

超音波診断やレントゲン検査などにより、炎症とけがを的確に診断することが可能です。

突き指後に痛みが強い場合は、お早めに当院へご相談ください。


たけもと整形外科
医師
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