「指にコブができて痛みもある…」
「最近指の曲げ伸ばしがつらい…」
このような方は、へバーデン結節やブシャール結節が生じているかもしれません。
コブができたまま使い続けていると、関節の変形が進んでしまい、痛みや炎症も悪化する場合があるため注意が必要です。
この記事では、指の関節に結節ができた場合の注意点や、生活の中で気を付けるポイントを解説します。
目次
■指の関節にコブができるのは病気なの?
指にコブができている場合、関節に「へバーデン結節」や「ブシャール結節」が生じている可能性があります。
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へバーデン結節:指の第1関節(指先の関節)にできる結節(コブ)のこと
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ブシャール結節:指の第2関節(指先から2番目の関節)にできる結節のこと
へバーデン結節やブシャール結節ができると、関節の変形や腫れのために痛みが出現し、指を曲げにくくなります。
結節ができる原因は詳しくわかっていませんが、40歳を過ぎた女性や、日頃から手をたくさん使う人に発症しやすいとされています。
結節ができた指に負担をかけると、変形や腫れが悪化してしまうことがあるため、過ごし方に注意しなければいけません。
なお、へバーデン結節とブシャール結節についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
■指の関節にコブがある場合にやってはいけないこと
指に結節がある場合にやってしまうと、痛みや変形が悪化する場合があります。
結節がある場合にやってはいけないことは以下のようなものです。
- 重いものを持つ
- 指を何度も曲げ伸ばしする
- 強い衝撃を与える
- 長時間指を使い続ける
- 関節を温める
へバーデン結節やブシャール結節は炎症を伴うため、負担がかかると痛みや腫れが悪化する可能性があります。
症状が悪化すると変形も進んでしまい、曲げ伸ばしがさらに困難になる場合もあるため、注意が必要です。
痛みや腫れが強い間は、重いものを持ったり長時間書き物をしたりせず、安静に過ごしましょう。
また、関節を温めないよう気を付けることも大切です。
炎症が起きている部位を温めると、痛みや腫れが強くなる場合があります。
お風呂に長時間手を入れるなど、過度に関節を温めることがないよう気を付けましょう。
■指の関節が痛いときの過ごし方
指に結節ができている場合や痛みが強い場合には、日常の過ごし方に気を付けることが大切です。
関節に負担をかけないために、以下のようなポイントに気を付けて過ごしましょう。
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テーピングを巻く
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サポーターを使う
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リュックやショルダーバッグを使う
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スマートフォンは置いて使う
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ペットボトルのキャップはオープナーで開ける
へバーデン結節やブシャール結節に対し、テーピングやサポーターで関節を保護することは重要です。
関節が強く曲がるのを防ぎ、炎症や変形の悪化を予防できます。
また、手に持つタイプのカバンではなく、リュックやショルダーバッグを使用するのも効果的です。
キャップを開ける時などはオープナーや補助具を使用し、手を握りこまなくとも開けられるように工夫しましょう。
結節ができた関節を保護するには、強い力をかけたり、頻繁に曲げ伸ばしたりしないことがポイントです。
日常生活のあらゆる点に注意し、どうしても必要な動作がある時は人を頼るようにしましょう。
■指の関節の変形やコブはもとに戻らないの?
へバーデン結節やブシャール結節によって変形した関節を元通りにすることは難しいです。
変形の悪化を防ぐことが重要であるため、痛みや腫れ、違和感を自覚したら、早めに医療機関を受診する必要があります。
へバーデン結節やブシャール結節は関節の疾患であるため、整形外科を受診することで検査・治療を受けられます。
医師による治療やリハビリによる痛みの緩和などの治療を受け、変形が進むのを未然に防ぎましょう。
■指の関節に痛みがある方は整形外科へお越しください
指の関節に痛みが出た方、関節が変形したり赤く腫れてきた方は、結節が生じている可能性があります。
そのまま放置したり我慢して使い続けたりすると、治療が難しくなるため注意が必要です。
痛みや変形を自覚したら、なるべく早めに整形外科を受診し、処置や治療、アドバイスを受けるようにしましょう。
『たけもと整形外科』では、へバーデン結節やブシャール結節に対する検査と治療をご提供しています。
痛みが強い方や、関節の曲げ伸ばしが難しい方に対し、日常生活を送りやすくするためのアドバイスを行うことも可能です。
結節は悪化する前の予防と治療が重要です。
痛みを我慢せず、お気軽に当院へご相談ください。