骨がスカスカになり、骨折しやすくなってしまう「骨粗しょう症」。
骨粗しょう症で足や背骨が折れてしまったことをきっかけに、寝たきりになってしまう方も珍しくありません。
骨密度を保つ治療や骨を丈夫にする治療を行い、いつまでも自分の足で歩けるようにしましょう。
この記事では、骨粗しょう症の治療について詳しく解説します。
治療にかかる期間や、予防の重要性なども紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
■骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症とは、骨の中身がスカスカになり、骨折しやすくなっている状態を指します。
骨密度(骨がどのくらい丈夫かを表すもの)が低下し、少しの衝撃でも骨折してしまう可能性があります。
骨粗しょう症は高齢者に多く、特に女性に起こりやすいと言われている病気です。
女性ホルモンのバランスが骨密度に影響するため、40歳を過ぎたら定期的に骨密度検査を受けるのが理想的です。
骨粗しょう症の症状や検査について詳しく知りたい方は『骨粗しょう症の検査 DEXA検査とは?』の記事も参考にしてみてください。
■整形外科で受けられる骨粗しょう症の治療
この章では、整形外科で受けられる骨粗しょう症の治療を詳しく解説します。
◎内服療法
骨粗しょう症は主に薬を使用して治療します。
内服薬にはさまざまな種類があり、目的や効果、体質などに合わせて使用する薬を選択します。
※医院によって取り扱う治療方法は異なります。
【骨粗しょう症の内服薬の種類】
-
フォサマック錠
-
アクトネル錠
-
ボノテオ錠
-
リカルボン錠
-
アルファロールカプセル など
内服薬には副作用を示すものもあるため、使用後に違和感がある場合は相談いただければ、ほかの薬を提案することも可能です。
◎注射
内服するのを忘れてしまう方や、胃腸が弱く錠剤などが合わない方は、通院時に注射で薬を投与する手段もあります。
【骨粗しょう症の注射の種類】
-
ボンビバ注
-
イベニティ注
-
エルシトニン注 など
◎運動療法
骨を丈夫にするためには運動も重要です。
特に「骨に体重がかかる運動」は、骨密度の増加に関わります。
そのため、ウォーキングや階段昇降など、足腰に負荷がかかる運動を率先して行いましょう。
整形外科では理学療法士による筋力トレーニングやバランス能力の訓練も受けられます。
専門的に鍛えることで転倒しにくくなり、より骨折しにくい身体を手に入れることに繋がるでしょう。
◎食事のアドバイス
食事や栄養の管理とアドバイスも提供します。
骨を作るために必要なカルシウムやビタミン、筋肉を作るためのタンパク質など、十分な栄養を身体に与えることが重要です。
食生活の見直しや、不十分な栄養の補給などを受けることで、骨密度の改善を促しましょう。
◎生活習慣のアドバイス
生活習慣が乱れている方は、骨が脆くなる可能性があります。
-
日光を浴びない
-
喫煙習慣がある
-
過度に飲酒する
これらの生活習慣は、骨の栄養状態に悪影響を及ぼす場合があります。
治療中の方や、骨密度の低下を予防したい方は、生活習慣についてもご相談ください。
■骨粗しょう症はどのくらいで治るの?
骨粗しょう症の治療にかかる期間は人によってさまざまですが、おおよそ2年以上かかると言われています。
骨密度の上昇には時間がかかるため、検査と治療効果の判定を行いながら根気よく続けなければいけません。
また、一定期間を過ぎたら使用できなくなる薬品もあります。
薬の種類を変えたり、使用方法を変えたりして、少しずつ改善を目指していきましょう。
骨粗しょう症の生活習慣に関しては『骨粗しょう症の予防するために|生活習慣の改善ポイント』の記事も参考にしてください。
■治療をスムーズに進めるには「検査」も大切
骨粗しょう症の治療をスムーズに進めるためには、早めに検査を受け治療を開始することが重要です。
当院では、骨粗しょう症の予防と検査に役立つ評価として「FLAX」というセルフチェックを紹介しています。
-
家族に骨粗しょう症の方がいるか
-
ステロイド薬を服用しているか
-
日頃お酒をどのくらい飲むか
このような質問項目へ回答し、医師に見せていただくだけで、簡易的に骨粗しょう症のリスクを判定可能です。
不安でまず相談したい方は、お気軽にご利用下さい。
■骨粗しょう症の治療は整形外科へご相談ください
骨粗しょう症は早めの発見と治療開始が重要です。
整形外科ではさまざまな骨粗しょう症治療のサポートを受けられるので、気軽に相談してみましょう。
『たけもと整形外科』では、骨粗しょう症の専門的な検査や治療を提供しています。
骨密度が気になる方、骨折せずいつまでも元気で過ごしたいという方は、お気軽に当院へご相談ください。