「骨が脆くなる」「尻もちで骨折する」「咳をしたらあばら骨が折れる」など…
そんな「骨粗しょう症」の症状を耳にしたことはないでしょうか?
骨粗しょう症になると、ちょっと転んだり体をぶつけたりするだけで、骨折してしまう可能性が高くなります。
骨粗しょう症の予防や、早期発見・治療開始のために、検査の大切さと方法を理解しておきましょう。
この記事では、骨粗しょう症についての解説や、検査方法について解説します。
目次
■骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症とは、骨密度が低下し、骨がスカスカになっている状態を指します。
人間の骨は、細胞を壊して作り直すことを繰り返し、常に丈夫な骨を保つようにできています。
しかし、加齢に伴い「骨をつくる」機能は低下していき、やがて脆くなっていってしまうのです。
骨粗しょう症には「原発性」「続発性」「特発性」の3種類があります。
ほとんどの場合は自然と発生する「原発性」であり、加齢や全身の機能の低下が原因です。
次いで病気の症状などから生じる「続発性」と、原因がはっきりとしない「特発性」があり、原因を特定することで、適切な治療を実施できます。
■ 骨粗しょう症の症状と合併症
骨粗しょう症の症状と合併症は以下の通りです。
- 特定の骨または全身の骨が脆くなる
- 全身の骨を骨折しやすくなる
- 骨折の治りが遅くなる など
骨粗しょう症自体は、痛みや違和感などの自覚症状が現れません。
骨が脆くなることで骨折しやすくなり、ちょっとした転倒や、体をぶつけた程度でも骨折してしまう場合があります。
背骨を骨折し、その後姿勢が悪くなってしまったり、足を骨折して寝たきりになったりする可能性もあるため、骨粗しょう症はなるべく早めに検査・治療を行なわなければいけません。
■骨粗しょう症症の原因
骨粗しょう症の原因となるのは以下です。
- 加齢
- 早期の閉経
- 喫煙
- 乱れた食生活
- 運動不足 など
骨粗しょう症は加齢によって生じやすくなりますが、特に女性は注意しなければいけません。
骨をつくる機能には「女性ホルモン」が関わっており、閉経によって女性ホルモンが低下すると、急激に骨が脆くなる方もいるからです。
また、骨に十分な栄養を与えられないと脆くなってしまうため、食生活の乱れや運動不足による血流低下にも注意しましょう。
さらに、喫煙習慣がある方は骨粗しょう症になりやすくなる点も注意が必要です。
上記の原因に加え、血縁者に骨粗しょう症の方がいる場合は、発症する可能性が高まるとされています。
家族に骨粗しょう症の診断を受けた方がいる場合は、なるべく早めに検査を受けるようにしましょう。
■骨粗しょう症は予防が重要
骨粗しょう症は治療技術も進歩してきていますが、もっとも重要なのは「予防」です。
一度低下した骨密度を戻すのには、長い時間がかかる場合もあります。
そのため、定期的に骨密度の検査を受け、数値が低下しないよう維持することが重要なのです。
日頃から生活習慣に気を付ける、医師と相談し栄養が不十分な場合には指導を受けること、安全かつ適度な運動を行い体を丈夫にしておくことなどを心掛けましょう。
整形外科では骨密度の検査に加え、血液検査や栄養指導、運動の指導などを実施しています。
骨密度が気になる方、骨粗しょう症を早いうちから予防したい方は、整形外科に受診して対策するとよいでしょう。
■骨粗しょう症を調べるのに「DEXA検査」が適している理由
骨粗しょう症を調べる検査には、さまざまな種類の機械が用いられます。
中でも、X線を使用し背骨や大腿骨(腿の付け根)などの数値を正確に診断できる「DEXA検査」が有用です。
高齢になると、転倒した際に背骨や大腿骨が折れやすくなります。
DEXA検査は、そのような体の中の骨まで数値も測定可能であるため「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン」でも推奨されているのです。
「たけもと整形外科」でもDEXA検査を採用しており、正確な骨密度の検査と、一人ひとりに対する適切な予防・治療方法を提案しております。
骨密度の検査のほか採血も実施し「骨代謝マーカー」を調べ、骨をつくり直す機能がどの程度保たれているかを調べることも可能です。
■骨粗しょう症の早期発見・治療は整形外科にご相談を
骨粗しょう症を早期の発見・予防することにより、骨折を防ぎ健康な骨を維持できます。
そのためには、正確な検査や正しい予防方法の指導が重要であり、正しい知識と技術、検査方法を熟知していることが大切です。
「たけもと整形外科」では、DEXA検査や採血検査などに加え、専門的な知識にもとづいた骨粗しょう症の予防・治療を提供しています。
生活習慣や栄養の指導、骨を丈夫にするための運動方法など、さまざまな面から骨粗しょう症へのアプローチが可能です。
将来骨粗しょう症になりたくない方、現在治療中でアドバイスを受けたい方など、どなたでもお気軽にご相談ください。