手のしびれの原因は脳の病気?危険なサインの見分け方と受診の目安|木曽川たけもと整形外科【公式サイト】|一宮市の整形外科

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手のしびれの原因は脳の病気?危険なサインの見分け方と受診の目安

手のしびれの原因は脳の病気?危険なサインの見分け方と受診の目安

その手のしびれ、放置してよいか迷っていませんか


右手の親指から中指にかけてのしびれ。「脳の病気かも」と不安な一方で、仕事も休みにくい——そんな方は少なくありません。この記事では、すぐに救急へ相談したほうがよいサインと、数日内に整形外科を受診する目安の見分け方を、一宮市の木曽川たけもと整形外科がわかりやすく整理します。


この記事の要点まとめ


  • 片側のしびれに顔のゆがみ・言語障害・麻痺を伴う場合は、速やかな救急受診の検討が大切です。
  • しびれる指の場所により、手根管症候群・肘部管症候群・頚椎症など原因の目安が異なります。
  • 症状が数日続く・繰り返す場合は、整形外科への早めの相談が原因特定の助けになります。

目次



まず確認したい、手のしびれで救急を考えるサイン

まず確認したい、手のしびれで救急を考えるサイン

手のしびれで特に注意したいのは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)など命に関わる病気のサインです。しびれ以外の症状があるかどうかで、緊急度は大きく変わってきます。


片側のしびれに加えて、顔のゆがみ・ろれつの回りにくさがあるとき


脳卒中の初期サインを見分ける手がかりとしてよく用いられるのが、「FAST(顔・腕・言葉・発症時間)」という考え方です。片側の手のしびれに加えて、鏡で見て口角の片側が下がる、笑顔が左右非対称になる、言葉がもつれる、片腕を前に上げ続けられない——こうした症状があれば、脳の血管トラブルが疑われます。この場合は救急要請を検討したい状況です。「大げさかな」と我慢せず、症状が同時に出ていることを重視してください。


力が入らない、歩きにくい、急な強い頭痛があるときは注意が必要


しびれと同時に、握力の低下、箸や車のハンドルをうまく操作できない、片脚を引きずるように歩く、経験したことのない激しい頭痛や吐き気、めまい、物が二重に見える——こうした症状を伴う場合も、中枢性(脳側)の原因が疑われます。しびれ「だけ」なのか、それとも運動麻痺や頭痛・視覚異常を伴っているか。この違いが、緊急度を分ける大切な視点になります。仕事中に急に発症したような場合は、周囲の人に声をかけて座り、無理に運転を続けないようにしましょう。


夜間や休日でも救急要請を検討したいタイムリミットの考え方


判断の軸になるのは、「発症時刻がはっきりしているか」と「症状が数分〜十数分で軽くならないか」の2点です。突然始まった片側のしびれや麻痺が続いている、いつ始まったか本人・家族が説明できる、という状況では、夜間や休日でも受診をためらわない方が安心でしょう。脳梗塞は発症から治療開始までの時間が経過に影響するとされており、翌朝を待つよりも救急要請が適切と考えられるケースもあります。逆に、しびれが数分で完全に消え、その後まったく症状がない場合も、一過性の発作の可能性があるため、後日の受診をおすすめします。


しびれる指の場所で見分ける、首・手首・肘の原因


緊急性の高いサインが当てはまらない場合、次に考えたいのが末梢神経の圧迫や首の疾患です。しびれる指の場所から、ある程度は原因の当たりをつけることができます


親指から中指がしびれるときに考えたい手根管症候群


右手の親指・人差し指・中指、そして薬指の親指側にかけてピリピリとしたしびれが出る場合、手首の中を通る正中神経が圧迫される手根管症候群の可能性があります。製造業での細かい手作業や、長時間ハンドルを握り続ける車通勤で悪化しやすく、夜中から明け方にかけて手を振ると少し楽になる、といった声もよく聞かれます。進行すると親指の付け根の筋肉がやせ、ボタンや小銭がつまみにくくなることもあります。左右差があり、利き手側に強く出やすい点も参考になるでしょう。


小指と薬指がしびれるなら肘部管症候群も候補に


一方、しびれが小指と薬指の小指側に出る場合は、肘の内側で尺骨神経が圧迫される肘部管症候群が候補になります。長時間肘をついてデスクワークをする、肘を深く曲げた姿勢でスマートフォンを使う——こうした動作で悪化しやすいのが特徴です。肘の内側を軽くたたくと、小指側に電気が走るような感覚が出ることもあります。放置すると指を広げる動作が弱くなり、手作業や車の運転に支障が出ることがあるため、症状が続くときは早めの相談を検討してください。


首の痛みや肩こりを伴うしびれは頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアも候補


しびれが手だけでなく肩や腕、肩甲骨の周りにも広がっている、首を後ろに反らすとしびれが強くなる——こうした場合は、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫が考えられます。首の姿勢や長時間の同一姿勢、加齢による椎間板の変化が背景にあることが多く、手首や肘の局所的なしびれと違って、腕全体に響くような症状として自覚されやすい傾向があります。首こりや肩こりを長年抱えている方は、単なる筋肉疲労と決めつけず、神経由来の可能性も念頭に置いておくと安心です。


脳の病気だけではない、手のしびれの意外な原因とよくある誤解


手のしびれの原因は、脳や神経だけではありません。見落とされやすい要因を知っておくと、過度な不安を減らしつつ、適切な行動につなげやすくなります。


寝相や一時的な圧迫で起こるしびれは、時間経過で見分ける


腕枕や不自然な寝姿勢、長時間の同じ作業姿勢で神経が一時的に圧迫されると、手がしびれることがあります。この場合、姿勢を変えれば数分〜十数分ほどで自然に軽くなるのが一般的です。一方、姿勢を変えても半日以上しびれが続く、日に何度も同じ場所にしびれが繰り返す——こうした場合は、一過性の圧迫では説明しにくいため、受診の対象と考えてください。


糖尿病や末梢神経障害で出るしびれは左右差だけで判断しない


糖尿病による末梢神経障害では、両手足の先から左右対称にしびれが広がるパターンが典型ですが、初期は片側に強く出ることもあります。健康診断で血糖の指摘を受けたことがある方は、整形外科的な原因と並行して、内科での精査も検討する価値があるでしょう。自律神経の乱れやストレス、冷えが背景にあることもあり、一つの原因だけと決めつけないことが大切です。


強く揉む、無理に伸ばすなど控えたほうがよい対応


しびれているときに自己判断で強くマッサージする、力任せに腕を引っ張る、熱いお湯で長時間温める——こうした対応は、神経の炎症を悪化させたり、感覚が鈍い部分をやけどさせたりする可能性があります。市販のサポーターを自己流できつく巻き続けるのも注意が必要です。原因が特定される前は、無理のない姿勢で安静にし、症状の記録をとっておくことをおすすめします。


受診先は何科か、整形外科で受ける検査と診療の流れ


最後に、実際にどの診療科を選び、どのような検査が行われるのかを整理します。迷ったときの判断材料にしてください。


脳神経外科、内科、整形外科のどこへ行くかの考え方


顔のゆがみ・ろれつ困難・強い頭痛・片側の麻痺を伴う場合は、救急要請または脳神経外科・脳神経内科の受診が優先されます。血糖値の異常や全身のしびれが疑われる場合は、内科への相談が向いています。しびれが手や腕に限られ、首・肩・手首の動きと関連しているようであれば、まずは整形外科が相談先として適しています。判断に迷うときは、症状が出た時刻とどの指がしびれるかをメモして持参すると、診察がスムーズに進みます。


レントゲン、超音波、神経の評価で何がわかるか


当院では、デジタル透視機能付レントゲンで頚椎の骨の並びや変形を確認し、超音波診断装置で手首や肘の神経・腱の状態をリアルタイムに観察します。骨密度測定装置(DEXA)による評価も可能で、加齢に伴う変化を含めて総合的に判断します。神経の圧迫が強く疑われる場合は、必要に応じてMRI検査が可能な医療機関へのご紹介も行います。


リハビリや装具、生活動作の工夫で早めにできること


当院では広々としたリハビリ室と、低周波治療器・自動間欠牽引装置・ホットパックなどの機器を備え、患者さま一人ひとりの症状に合わせたリハビリ計画を立案しています。手首の安静を保つ装具のご提案、姿勢や作業環境のアドバイス、車の運転時の手の置き方の工夫など、仕事を続けながら負担を減らす方法を一緒に考えていきます。気になる症状がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。


よくある質問


Q1. 手のしびれは何日続いたら受診したほうがよいですか?

A. 一時的な姿勢による圧迫であれば、数分〜十数分で軽くなることが一般的です。数日続く、繰り返す、徐々に範囲が広がるといった場合は、日数にかかわらず整形外科への相談を検討してください。突然の片側の強いしびれや麻痺を伴う場合は、その日のうちの救急対応が望まれます。


Q2. がんで手のしびれはどのような症状ですか?

A. まれに、頚椎や肺の上部にできた腫瘍が神経を圧迫し、腕や手のしびれとして現れることがあります。体重減少、原因不明の発熱、夜間に強くなる痛みなどを伴う場合は、整形外科・内科での画像検査を含めた精査が必要になることがあります。


Q3. 注意が必要なしびれの見分け方は?

A. 「片側」「突然」「顔のゆがみ・ろれつ困難・力が入らない・強い頭痛を伴う」——この組み合わせがあるときは、脳の病気を疑うサインです。単独の指先だけのしびれで、姿勢や作業と関連している場合は、末梢神経や首由来のことが多い傾向があります。


Q4. 手のしびれが脳梗塞の前兆かどうかチェックする方法は?

A. 鏡で笑顔をつくって左右差を確認する、両腕を前に水平に上げて10秒キープできるか試す、簡単な言葉を口に出してみる——こうしたセルフチェックが目安になります。いずれか一つでも異常があれば、時間を記録して速やかに救急要請をご検討ください。


Q5. 仕事を休めないのですが、受診はどのタイミングがよいですか?

A. 緊急性の高いサインがなければ、まずは早めの外来受診で原因を整理することをおすすめします。原因がわかれば、装具や生活動作の工夫で、仕事を続けながら負担を減らす方法を検討しやすくなります。


竹元 暁

医師


木曽川たけもと整形外科

院長

竹元 暁

▶ 監修者プロフィール

経歴
2002年 旭川医科大学医学部卒業
2002年 札幌医科大学麻酔科入局、札幌医科大学医学部附属病院 麻酔科
2003年 旭川赤十字病院 麻酔科
2004年 帯広厚生病院 麻酔科
2005年 横浜市立大学整形外科入局、横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
2006年 聖ヨゼフ病院(横須賀市)  整形外科
2008年 藤沢市民病院 整形外科
2010年 国際医療福祉大学熱海病院 整形外科
2012年 平塚共済病院 整形外科・手外科センター 医長
2015年 熊本機能病院 整形外科(国内留学)
2016年 横浜市立大学 整形外科助教 上肢・腫瘍グループ
2017年 同グループチーフ
2018年 一宮西病院 整形外科 副部長
2023年 たけもと整形外科 開院
2026年 医療法人紫翠会 木曽川たけもと整形外科 理事長
資格・所属学会
【資格】
日本整形外科学会/日本専門医機構 整形外科専門医
日本手外科学会 手外科専門医
日本骨粗鬆症学会 認定医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
麻酔科標榜医
産業医、日本医師会認定産業医
小児運動器疾患指導管理医師
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由)
難病指定医
臨床研修指導医
【所属学会】
日本整形外科学会
日本手外科学会
日本骨粗鬆症学会
日本整形外傷学会
日本運動器科学会
日本肘関節学会
中部日本整形外科災害外科学会