五十肩の症状はいつまで?夜間痛で眠れない方へ治るまでの目安|木曽川たけもと整形外科【公式サイト】|一宮市の整形外科

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五十肩の症状はいつまで?夜間痛で眠れない方へ治るまでの目安

五十肩の症状はいつまで?夜間痛で眠れない方へ治るまでの目安

夜中に肩の痛みで目が覚める日が続いている方へ


夜中の2時、4時と、寝返りのたびに肩の痛みで目が覚める。髪を結ぶ手が途中で止まり、棚の上段にも腕が届きにくい。五十肩はつらさの中身が時期によって変わり、落ち着くまで数か月から年単位かかる場合もあります1。痛みと動きを分けて考えると、今できることが見えてきます。眠りやすい姿勢と、整形外科へ相談する目安もまとめました。


この記事の要点まとめ


  • 五十肩は数か月から年単位続く場合があり、痛みと肩の動かしやすさを分けて経過を見ます。
  • 夜間痛には腕を枕などで支え、痛みが増す動作や無理な運動を控える方法があります。
  • 眠れない日や仕事への支障が続く場合は、五十肩以外の原因も含め整形外科で相談します。

五十肩の症状はいつまで?痛みが和らぎ、肩が動かしやすくなるまでの目安

五十肩の症状はいつまで?痛みが和らぎ、肩が動かしやすくなるまでの目安

五十肩のつらさは、数か月で落ち着く方もいれば、年単位で動かしにくさが残る方もいます1。期限を決めて待つより、今どの時期にいるのかを知るほうが、生活の見通しを立てやすくなります。


夜間痛・髪を結びにくい・背中に手が回らない


五十肩は、肩の関節を包む袋などに炎症が起こり、痛みや動かしにくさが出るものです。じっとしていても痛む、寝返りで目が覚める、髪を結ぶ・エプロンのひもを後ろで結ぶといった動きがしにくいことが代表的です。ただ、腱板断裂(肩を支える筋肉の腱が切れる状態)でも肩が痛むことがあるため、自分で五十肩と決めつけないようにしましょう。


炎症期・拘縮期・回復期で変わるつらさ


時期主なつらさ過ごし方の目安
炎症期(急性期)安静時や夜間の強い痛み痛む動作を控え、眠りを優先
拘縮期(慢性期)痛みは和らぐが肩が硬く、腕が上がらない無理のない範囲で動かす相談を
回復期動く範囲が少しずつ広がる生活動作を段階的に戻す

各時期の長さには個人差があり、重なりながら移ることもあります。発症から何か月たったかだけで、今の段階は決められません。


治るまで数か月から年単位かかるのはなぜ?


肩の組織が落ち着くまでに時間がかかり、硬さがほぐれるのも少しずつだからです。痛みが強いほど残りの期間が長い、とも言い切れません。


一般的には、いつから痛むかだけでなく、今の夜の痛みの強さ、肩がどこまで動くか、ここ数週間の変化を合わせて確かめます。糖尿病などの持病、どのくらい硬くなっているか、腕を上げる作業の多い仕事かどうかも、その後の経過や治療の進め方に関わることがあります。それでも、症状が落ち着く時期を一人ひとり見通すのは難しいのが実情です。


「痛みが減った」と「生活動作が戻った」は別の目標


痛みが和らいでも、腕の上がりにくさが残る方は少なくありません。痛みの程度と、日常生活で肩をどのくらい使えるかは、分けて経過を見ることが大切です。


夜中に起きる回数、髪を結べるか、棚の上段に手が届くか。こうした目安を書き留め、変化が止まる、逆戻りするといったときは早めに再相談してください。


ポイント

発症からの月数より、夜間痛・肩の動く範囲・生活動作の変化を見るほうが、今の時期と次にすべきことをつかみやすくなります。


夜間痛で眠れないときの寝方と肩を動かす加減

夜間痛で眠れないときの寝方と肩を動かす加減

夜間痛が強い時期は、腕の重さを枕やタオルで支え、肩より高い動作と無理なストレッチを控えることが基本です。


仰向けでは腕の下、横向きでは抱えた枕で支える


仰向けでは、腕が後ろへ落ち込んで肩の前側が引っぱられ、痛みが出やすくなります。肘から前腕の下に畳んだタオルや薄い枕を入れ、腕がおなかの少し上に来るよう高さを調整してみてください。


横向きなら痛む肩を上にし、抱き枕やクッションを抱えて腕をのせると、肩が前に落ち込みにくくなります。決まった正解の姿勢はありません。痛みが増えない高さと向きを、少しずつ探してみてください。


品出しや着替えの介助は、肩より高い動作を減らす


高い棚への品出しは、踏み台を使う、上段は同僚にお願いするなどして、腕を肩より上げる回数を減らしましょう。荷物は体に引き寄せて持ち、腕を伸ばしたまま持ち上げないのがコツです。


ご家族の着替えを手伝うときも、痛むほうの腕で支える場面を減らし、体を支えるなどの手助けは一人で抱え込まず、ほかの人と分けて行うことを考えてください。仕事を続けられるかは、どんな作業をするかや眠れているかで変わります。診察でふだんの作業を伝えていただくと、生活に合わせた相談がしやすくなります。


動かせば早く治るとは限らない:翌日つらくなる運動は中止


強い夜間痛や安静時痛がある時期に、反動をつけたストレッチや痛みをこらえた運動をすると、痛みが強まることがあります。とはいえ、長くまったく動かさないと肩は硬くなりやすいものです。


運動療法も治療の選択肢ですが、内容や強さは時期によって変わります。前かがみで腕の力を抜いて小さく揺らす振り子運動のような軽い動きも、始めてよいかは医師にご確認ください。運動した夜から翌日にかけて痛みや眠りにくさが増えたら、その運動はいったん中止し、受診時にどんな動きをしたか伝えてください。


眠れない日が続くなら、五十肩と思い込まず整形外科へ


眠れない日が続く、仕事や着替えに支障が出ている、運動のあとに痛みが強まった。こうした場合は、自然に落ち着くのを長く待たず、整形外科へご相談ください。


睡眠への支障は相談の目安、急な脱力や胸の症状は急いで対応


  • 救急車を呼ぶ:片側の手足に急な脱力があり言葉が出にくい/肩の痛みに胸の痛み・息苦しさ・冷や汗が伴う
  • 速やかに受診:熱があり肩が赤く腫れている/転倒などのけがの直後から腕が上がらない
  • 早めに相談:手のしびれや握る力の低下がある/夜間痛で眠れない日が続く

手のしびれや握力の低下は、首の神経など五十肩以外の原因でも起こります。注意したいしびれとして、診察時に必ずお伝えください。


診察では肩の動きと力を確認し、必要に応じて画像検査


一般的には、診察ではいつから痛むか、けがをしたか、夜に痛むか、仕事や家族の手助けで困ること、持病などを尋ねます。肩がどこまで動くかや力が入るか、首や神経の状態も確かめます。


検査機器は当院を含め医療機関によって異なりますが、一般にレントゲンや超音波検査を用いて、必要に応じて骨や腱の状態を確認し、腱板断裂や石灰の沈着がないかを検討します。レントゲンだけで五十肩と決まるわけではなく、診察所見と合わせて判断します。


薬・注射で痛みを抑え、症状に合わせたリハビリを相談


痛みへの対応と、動きを取り戻すための対応は分けて考えます。痛みが強い時期には、飲み薬や貼り薬で痛みを和らげる方法があります1。超音波で確認しながら関節内に液体を入れ、関節を包む袋を広げる処置と運動療法を組み合わせる治療も検討されます。


リハビリの進め方は当院を含め医療機関によって異なります。一般には、医師や理学療法士・作業療法士が一人ひとりのリハビリの計画を立て、行ったあとの様子を確かめます。


通う回数や間隔は症状と仕事・介助の予定を踏まえてご相談ください。経過が思わしくなければ、診断や治療の進め方を見直します。


費用は保険の負担割合や検査・リハビリの内容で変わり、医療機関によっても異なります。予約の要否や受付方法は医療機関によって異なるため、受診前に受診先の案内をご確認ください。受診の際は、夜中に目が覚める回数やつらい動作をメモしてお持ちいただくと、状況を共有しやすくなります。


ポイント

睡眠や仕事への支障が続いた時点が相談の目安です。胸の症状や急な脱力を伴うときは、肩だけの問題と決めず急いで対応してください。


よくある質問


Q. 五十肩はいつまで続きますか?


A. 個人差が大きく、数か月で落ち着く方もいれば、年単位で動かしにくさが残る方もいます1。発症からの期間だけでは見通しを立てにくいため、夜間痛の程度や肩の動く範囲の変化を診察で確認しながら、医師と相談してください。


Q. 凍結肩とは何ですか?


A. 肩の関節が硬くなり、動く範囲が大きく狭まった状態を指す呼び方です。英語の「フローズンショルダー」から来た言葉で、五十肩とほぼ同じ意味で使われることもあります。


Q. 痛み止めの湿布は五十肩に使えますか?


A. 痛み止めの湿布は、五十肩の痛みを和らげるために使われることがありますが、肩の硬さそのものを治す薬ではありません。夜に痛むときは腕を枕やタオルで支え、痛みが増す動きは控えましょう。湿布を使っても夜間痛で眠れない日が続くときは、受診をおすすめします。


Q. 四十肩・五十肩かどうか、自分で確かめる方法はありますか?


A. 腕を前や横から上げる、背中に手を回す、髪を結ぶといった動作を、反対側と比べてみると目安になります。ただし、自分では腕が上がらないのに、人に支えてもらうと上がる場合は腱板断裂なども考えられます。セルフチェックだけで判断せず、気になる点があれば整形外科で確認してください。


参考文献


1. 東北大学整形外科学教室. https://www.ortho.med.tohoku.ac.jp/shoulderstiffnes.php

2. Wu SY, Hsu PC, Tsai YY, et al. Efficacy of combined ultrasound-guided hydrodilatation with hyaluronic acid and physical therapy in patients with adhesive capsulitis: A randomised controlled trial. Clinical Rehabilitation. 2024. PMID: 37697666 / DOI: 10.1177/02692155231200089


竹元 暁

医師


木曽川たけもと整形外科

院長

竹元 暁

▶ 監修者プロフィール

経歴
2002年 旭川医科大学医学部卒業
2002年 札幌医科大学麻酔科入局、札幌医科大学医学部附属病院 麻酔科
2003年 旭川赤十字病院 麻酔科
2004年 帯広厚生病院 麻酔科
2005年 横浜市立大学整形外科入局、横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
2006年 聖ヨゼフ病院(横須賀市)  整形外科
2008年 藤沢市民病院 整形外科
2010年 国際医療福祉大学熱海病院 整形外科
2012年 平塚共済病院 整形外科・手外科センター 医長
2015年 熊本機能病院 整形外科(国内留学)
2016年 横浜市立大学 整形外科助教 上肢・腫瘍グループ
2017年 同グループチーフ
2018年 一宮西病院 整形外科 副部長
2023年 たけもと整形外科 開院
2026年 医療法人紫翠会 木曽川たけもと整形外科 理事長
資格・所属学会
【資格】
日本整形外科学会/日本専門医機構 整形外科専門医
日本手外科学会 手外科専門医
日本骨粗鬆症学会 認定医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
麻酔科標榜医
産業医、日本医師会認定産業医
小児運動器疾患指導管理医師
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由)
難病指定医
臨床研修指導医
【所属学会】
日本整形外科学会
日本手外科学会
日本骨粗鬆症学会
日本整形外傷学会
日本運動器科学会
日本肘関節学会
中部日本整形外科災害外科学会